ピンク色の丸い体がキュートなキャラクター“カービィ”が誕生

 いまから28年前の1992年(平成4年)4月27日は、ゲームボーイ用ソフトの初代『星のカービィ』が発売された日。

 『星のカービィ』は、HAL研究所が開発し、任天堂から発売されたアクションゲーム。いまやさまざまな世代から愛されている人気シリーズは、ゲームボーイからその歴史をスタートさせた。ピンク色の丸い体がキュートなキャラクター“カービィ”を操って、デデデ大王に奪われたプププランドの食べ物と秘宝を取り戻すのが本作の目的。森や雲の上、宇宙など、多彩なステージを進みながら、立ちはだかるデデデ大王の手下たちを倒していくことになる。

初代『星のカービィ』が発売された日。代名詞のコピー能力はなく、敵を吸って吐いて戦うシンプルなアクションだった【今日は何の日?】_01
初代『星のカービィ』が発売された日。代名詞のコピー能力はなく、敵を吸って吐いて戦うシンプルなアクションだった【今日は何の日?】_02

 『カービィ』シリーズの代名詞とも言える“コピー能力”は、意外にも初代の時点では存在せず、次回作であるファミコン版『星のカービィ 夢の泉の物語』で初登場。本作では、基本的に吸い込んだ敵を吐き出して攻撃していくことになるが、コピー能力の元ネタ的な効果を持つアイテムは登場しており、その片鱗を垣間見ることもできる。

 たとえば本作に登場する“マイク”というアイテムは、吸い込んで吐き出すことでマイクに向かってカービィが大声を出すような動きとともに敵を全滅させる。ご存知の通り以降の作品では同じような効果を発揮するコピー能力として“マイク”が登場。コピー能力そのものは存在しないながらも、その原点とも言える効果を体験できてしまうのは、いかにも初代作品という感じでおもしろい。もしいま遊んでみたいと思うなら、ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールがおすすめだ。

 ファミ通.comでは、2017年の『星のカービィ』25周年のタイミングで、生みの親である桜井政博氏が執筆した、初代『星のカービィ』開発秘話を掲載している。当時の開発ツールの画面や桜井氏が書いた企画書など、貴重な資料が満載なので、こちらもチェックしてほしい!

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初代『星のカービィ』が発売された日。代名詞のコピー能力はなく、敵を吸って吐いて戦うシンプルなアクションだった【今日は何の日?】_03

 『カービィ』シリーズの軽快で元気が出るようなBGMは初代から健在。筆者も大好きでシリーズの代表曲とも言える『グリーングリーンズ』のBGMも当然ながら本作から聴くことができる。オリジナル音源で聴いたことがなくても、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなどでもおなじみの楽曲なので聴けばすぐにピンとくる人も多いのではないだろうか。

 なお、本作の完全なリメイク作品は登場していないが、『星のカービィ スーパーデラックス』及び『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』内の“はるかぜとともに”が実質リメイク作品のようなモードになっており、こちらではコピー能力も使うことができる。

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『星のカービィ スーパーデラックス』

 シリーズ最新作は、Nintendo Switch用ソフトの『スーパーカービィハンターズ』。最近では、絵本の『いつでもカービィ』シリーズも好評を博している。ちなみにカービィは、ファミ通アワード2018にて“最優秀キャラクター賞”を受賞した。

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『スーパーカービィハンターズ』
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