ファミ通.comの編集者&ライターがゴールデンウィークのおすすめゲームを語る連載企画。今回紹介する作品は『星のカービィ ディスカバリー』です。

【こういう人におすすめ】

  • 星のカービィ』シリーズが好きな人
  • 爽快かつユニークなアクションを求めている人
  • くり返し挑戦することが好きな人

NiSHiのおすすめゲーム

『星のカービィ ディスカバリー』

  • プラットフォーム:Nintendo Switch
  • 発売日:2022年03月25日発売
  • 発売元:任天堂
  • 価格:パッケージ版は6578円[税込]、ダウンロード版は6500円[税込]
『星のカービィ ディスカバリー』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『星のカービィ ディスカバリー』ニンテンドーeショップサイト

 『星のカービィ ディスカバリー』は、2022年で30周年を迎えた『星のカービィ』シリーズの最新作。2Dアクションゲームとして展開されてきた本編シリーズでは初となる、3Dアクションゲームとなっています。

 30年続く本編シリーズ初の3Dアクションゲームということで、シリーズファン問わず、多くの方に注目されたタイトルではないでしょうか。

 筆者もそのひとりで、シリーズとしては、第一作のゲームボーイ用ソフト『星のカービィ』、ニンテンドウ64で発売された『星のカービィ64』を幼少期に遊んだ程度で、シリーズに関する深い知識はあまりありませんでしたが、「カービィの3Dアクションが出るなら、久しぶりに触ってみようかな」と軽い気持ちでプレイしたところ、時間を忘れて没頭し、クリアーまで一気に遊んでしまいました。本稿では、筆者を虜にした本作の魅力をご紹介したいと思います。

3Dで表現された、探索しがいのあるステージの数々

 本作の物語は、突如出現した謎の渦にワドルディたちとともに巻き込まれ、“新世界”と呼ばれる未知の世界に招きこまれたカービィが、囚われの身となったワドルディを救うために冒険をくり広げる様子が描かれます。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】

 冒険の舞台となる“新世界”は、かつて存在していたであろう文明が大自然に覆われ、荒廃した世界。この世界には、草原や海、雪原、荒野、中には遊園地なども存在。バラエティー豊かで、わくわくするようなワールドが数多く登場し、冒険心をかき立ててくれます。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
本作でカービィとともに旅をするエフィリン。

 ワールド内には複数のステージが登場し、ゴールまでたどり着くとつぎのステージが出現。ワールド内のすべてのステージをクリアーすると新たなワールドが登場し、さらに冒険が続いていくという仕組みとなっています。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】

 各ステージでは、少し怪しいと感じる場所に何かしらのギミックが用意されているのがおもしろいところ。ギミックを突破するとコインや食べ物などの回復アイテムが貰えたり、捕らえられているワドルディを救出できます。好奇心の赴くままに探索し、用意されているギミックを突破するとご褒美がもらえるので、ゴールを目指して進むのはもちろん、ステージ内をじっくり探索するのも楽しかったです。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
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3Dアクションである本作では、すいこみやはきだし、コピー能力による攻撃などを、360度好きな方向に向かってカービィのアクションが行えるようになっています。
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
違和感を感じる場所には何らかの仕掛けが用意されており、それを発見し、コピー能力や新たに登場する“ほおばりヘンケイ”を用いて解くことができたときはじつに爽快です。

 また、各ワールド内には、ステージをクリアーしていくと“トレージャーロード”と呼ばれる特別なステージが出現します。本ステージでは、あらかじめ決められたコピー能力や“ほおばりヘンケイ”を駆使して、制限時間内にゴールを目指すことが目的。クリアーすると、コピー能力の進化に必要な“レアストーン”を入手できます。また、追加でボーナスがもらえる“もくひょうタイム”も存在するのですが、このタイムがかなりシビアに設定されているので、くり返しチャレンジしてタイムを縮めていくやり込み的な要素も楽しめます。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】

 通常のステージと“トレージャーロード”で異なる遊びが用意されているので、ずっと冒険に夢中になれるのが魅力的でした。こうしたプレイヤーを飽きさせない工夫が随所に凝らされていて、筆者は一気にクリアーまでプレイしてしまいました。

変幻自在で奥深いカービィのアクション

 特定の敵を吸い込むことで発動する、カービィおなじみのコピー能力。本作では、ソードやカッター、ボム、ファイア、アイスといったシリーズおなじみのコピー能力はもちろん、新たにレンジャーとドリルが登場しています。

 コピー能力についてのいちばんの注目ポイントは、能力が進化すること。たとえば、遠距離からの弾丸攻撃やボタン長押しによるチャージショットが魅力の“レンジャー”を“ノーブルレンジャー”に進化させると、攻撃の連射性能がアップ。地中から飛び出しながら攻撃する“つきあげドリル”や、ジャンプ中に体当たりする“くうちゅうドリル”がくり出せる“ドリル”を“ペンシルドリル”へと進化させれば、“つきあげドリル”のあとに小さな鉛筆型の“ペンシルロケット”を放てるようになったりと、進化することでコピー能力の特性や使い心地が大きく変わるのがおもしろいです。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】

 コピー能力は、ステージ内で手に入る“せっけい図”と“トレージャーロード”などで入手可能な“レアストーン”を使用することで進化可能。また、コピー能力によっては、進化先が複数用意されていることもあります。冒険を進めれば進めるほどコピー能力もたくさん進化できるので、筆者は「早く進化したコピー能力に出会いたい!」と、夢中になってステージを進めていきました。進化したコピー能力を手に入れたときの高揚感、そして、進化によって拡張されたコピー能力を用いてステージやボスを攻略できたときの達成感が冒険を通じてずっと体感できたのも、筆者が本作の虜になった理由のひとつかもしれません。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】

 コピー能力のほかに、本作でカービィは、“ほおばりヘンケイ”と呼ばれる新たな能力を手にします。これは、新世界に散らばるクルマや自販機、三角コーンなど、さまざまな物質をほおばってヘンケイし、ヘンケイした物質の特徴を活かしたアクションが使用できるというもの。

 “ほおばりヘンケイ”の状態だと、通常のカービィでは対応できないギミックも突破可能。クルマをほおばると猛スピードで走ることができるし、自販機をほおばると缶を発射して敵を攻撃可能。三角コーンをほおばれば、ひび割れた水道管を破裂させて高所に移動ができたり……。ダイナミックなヘンケイとそれに見合うユニークなアクションがじつに爽快。コピー能力と“ほおばりヘンケイ”を使い分けながらステージを攻略していく楽しさは、本作ならではです。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】

サブゲームなどのサブコンテンツも豊富

 本作でカービィたちの拠点となる“ワドルディの町”。冒険を通じて、さらわれたワドルディたちを助けると、町にワドルディが集うようになり、冒険に役立つ施設が増えていきます。拠点では、先に触れていたコピー能力の強化を始め、体力回復アイテム、攻撃力や移動速度を一時的にアップさせられるアイテムの購入などが行えます。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
コピー能力の進化を行える“ワドルディのぶき屋”。“せっけい図”を持っていき、コインと“レアストーン”を使用すると進化できます。

 また拠点では、ボスとの連戦が行える“コロシアム”のほか、“はたらく!ワドルディカフェ”、“ドキドキ!せつなのつりぼり”、“コロコロ!タマコロカービィ”といったサブゲームも楽しめます。冒険の準備が行える拠点ではありますが、寄り道として豊富なコンテンツを心ゆくまで味わえるのも魅力的でした。

『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
“コロシアム”では、シリーズを通して活躍しているメタナイトとも戦えます。筆者が遊んできた2作では、(おそらくですが)メタナイトが登場していなかったので、“コロシアム”で彼が登場したときはめちゃくちゃテンションが上がりました。
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
お客さんとしてやってくるワドルディのオーダーに、臨機応変に対応する“はたらく!ワドルディカフェ”。
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
画面内に表示されるボタンを素早く押して、大物の魚を釣り上げることを目指す“ドキドキ!せつなのつりぼり”。
『星のカービィ ディスカバリー』変幻自在なカービィのアクションに夢中になること間違いナシ!【おすすめゲームレビュー】
小さな玉を転がしてゴールを目指すコロコロ!タマコロカービィ”。

 奥行きのある3Dとなったことで、遊び応えの増したアクションとなっている本作。ワールドを攻略していくメインの遊びに加え、“トレジャーロード”や“コロシアム”、そして各種サブゲームなど、多様なコンテンツが用意されていて、プレイヤーを飽きさせません。このゴールデンウィークは、カービィとともに“新世界”での冒険を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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