スクウェア・エニックス海外支社のインディーパブリッシング部門であるSquare Enix Collectiveが、ポルトガルのAstralShiftによる2Dホラーアドベンチャーゲーム『Little Goody Two Shoes』を配信開始した。PC英語版がSteamで配信されているほか、海外ではプレイステーション5/Xbox Series X|S/PCでも発売されている。

 AstralShiftは、フリーゲームとして配信されて話題を呼び、後にKOMODOからリマスター版も発売されたアドベンチャーゲーム『ポケットミラー~黄金の夢』で知られるスタジオ。

 往年の日本のアニメやアドベンチャーゲームからの影響を強烈に感じさせるグラフィックがかなり特徴的で、プレスリリースによると初代PSからPS2初期ぐらいをイメージしているらしいのだが、「これ、当時のゲームの移植版かなにかだっけ?」と一瞬見間違えるほどのタッチ(でも解像度は高い)の立ち絵やイベント絵がふんだんに登場する。

Little Goody Two Shoes
焦り顔がかわいい。

 また日本語ローカライズ自体はなされていないものの、短いセリフや相槌などが日本語音声でも収録されており、さらに主人公エリーゼを演じるダイアナ・ガーネットによる日本語の歌つきのアニメオープニングまであるという力の入れっぷりだ。

 主人公は不幸な境遇からの一発逆転を目指す女の子、エリーゼ。ゲームは一種の生活シムのような構成になっていて、曜日や時間帯の概念があり、イベントなどをこなすと時間が進行していく。

 そうして日中は近所の町キーファーベルクでアルバイトをして生活費を稼いだり(ミニゲームで一定スコアを出すとクリアー)、NPCの女の子たちとデートをしながら過ごしていくのだが、夜になったら森へと冒険し、隠された謎を追っていくことになる。

Little Goody Two Shoes
映像は意図的にノイズや退色加工が加えられたものとなっている。
Little Goody Two Shoes
町の教会で友達と交流。
Little Goody Two Shoes
街でのバイトシーンなどではミニゲームに発展することも。

 そのほかサバイバルや恋愛シミュレーションの要素も入っていて、各NPCと良好な関係を築きつつ、体力や空腹度や正気度、そしてエリーゼが魔女ではないかという村人からの疑惑度なども注意しながら進めていかなければならないというのがポイント。

 ゲームはマルチエンディングで、1プレイのクリアーまでの時間は公称で10時間から12時間程度とされている。ちなみにSteamではデモも公開されているので、気になった人はまずそちらをチェックしてみるのもいいんじゃないだろうか。

Little Goody Two Shoes
デートシーンで意外な事実が判明?
Little Goody Two Shoes