ユービーアイソフトはプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC用アクションアドベンチャー『スカル アンド ボーンズ』を2024年2月16日に発売する。

 本作は海賊の黄金時代を迎えた、17世紀のインド洋が舞台。プレイヤー(主人公)の目的はオープンワールドで形成されたインド洋で名を広め、もっとも悪名高い大海賊に成り上がること。そのためにメインミッションを始めとしたさまざまな依頼をこなしながら、海賊船を強化していく。

 そんな最新作の発売に先駆けて、プレビューイベントが実施された。同イベントで感じた本作の魅力を紹介していく。なお、今回はゲームがある程度進んだ状態でのプレイとなるため、ストーリーやゲームの導入部分については下記の記事を参照してほしい。

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海戦ならではの操作性と駆け引きが重要かつおもしろい!

 ついにこのときがやって来た! 何を隠そう本作は幾度の発売延期をくり返しており、この度ようやく発売決定となった作品。たしか2度ほど、プレビューイベントの案内が来ていたのだが、どちらも発売延期に伴いプレイすることができなかった経緯もあった。

 そんな長らくおあずけ状態だった本作をさっそくプレイ。まず降り立ったのはプレイヤーの拠点である街“セント・アン”。ここでは、さまざまなミッションを受注したり、海賊船を強化したり、アイテムを管理したりすることが可能で、この街を中心にゲームを進めていくことになる。

『スカル アンド ボーンズ』レビュー。海賊狩り、略奪、船改造、海獣退治、マルチプレイ、アクティビティー満載の飽くなき航路があなたを待っている!

 上記のとおり、拠点ではいろいろとできるのだが、とりあえずは本作の核である海戦を体験するために海へ……の前に、まずは海賊の船長らしからぬ格好をしている主人公の服を変えることに。さすがに安っぽい布の服じゃ海賊気分が出ない。主人公の服を購入できる装飾ショップでターコイズカラーを基調とした豪華そうな服に着替え、見た目も、心も、船長に。さらにせっかくなので海賊船の見た目も自分好みに変えてからいざ大海原へ!

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ビフォー
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アフター
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 と思ったら、出だしからまさかの大しけ……。筆者の華々しい海賊デビューが(泣)。そんなことよりも船の操作を確認することに。本作の船は帆を上げると加速、たたむと減速する仕組み。帆は3段階まで上げることができ、上げれば上げるほどより早く移動できる。ただし帆を上げるほど、旋回力が落ち、小回りが利きづらくなる。船の向きを大きく変える場合は、いったん帆をたたんで減速しなければならない。このようにややクセのある操作性になっており、戦闘でも加速と減速を使いこなせるかが重要になってくる。

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雷鳴が轟き、大雨が降りしきるとんでもない船出となった。

 メインとなる砲撃はFPSのように照準を定めて引き金を引くシンプルな仕様。操舵と比べるとクセのないわかりやすい操作だが、武器によってリロード時間や射程、弾道が変わるため、そこを把握しておく必要はある。

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視点は3人称視点と1人称視点が切り換え可能。

 本作では敵船に照準を合わせると、船の一部が赤くマークされる。これが敵の弱点であり、砲撃を当てることで大ダメージを与えられる。戦闘ではこの弱点をいかに効率よく狙うかが重要に。敵と戦ってみて難しかったのは、やはり加速と減速の調整。早すぎると敵に狙いを合わせづらくなり、逆に減速し過ぎると敵の的になってしまう。慣れが必要な部分ではあるが、加速と減速を使った戦闘の駆け引きは本作の醍醐味とも言える。

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“しがみつく”というガードアクションもある。ダメージを軽減してくれるので、けっこう大事。

 砲撃以外にも加速させた船で体当たりする突進や、接近時に乗組員が一斉にマスケット銃で射撃する一斉射撃といった攻撃方法もあり、これらをうまく組み合わせて戦えると海賊の戦いらしさが増して、より戦闘を楽しむことができる。

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乗組員による攻撃。意外とダメージが高くて驚いた。

 HPが残りわずかの敵船の真横に船をつけると、乗り込みのアクションが発生。成功すると船員が敵船からお宝を奪って帰ってくる。略奪も海賊の醍醐味よね。ちなみに成功時には船員と船長が宝箱を開けてよろこびながら報酬を回収するシーンが挿入されるのだが、戦闘中でもお構いなしに表示されるため、初めて見たときは「戦闘が終わってから喜べ!」とツッコんでしまった(笑)。

 なお、敵を沈没させると積荷を奪える。上記の乗り込みアクションでは、プラスアルファの報酬が得られるという感じだ。

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 船の操作にも慣れたところで、本作の強敵である賞金首に挑んでみた。賞金首は拠点で受注できる討伐依頼で、今回は“報復のジョーズ”という敵をチョイス。ジョーズ……サメかな? と思いつつ、目的の場所に向かうと、そこには某マンガに出てくるような巨大な海獣が……。慌てて応戦するも、圧倒的なパワーの前になす術なく沈没。その後も何度か挑んでみたが、まったく勝てる気配がなかった。ユービーアイソフトの担当者いわく、マルチプレイを想定した敵なので、ひとりではちょっと無理かもですね、アハハ(笑)とのことだった。

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 ちなみに敵の攻撃によって削れた船の耐久値(HP)は拠点で全快できるほか、戦闘中に修理キットを使って回復することも。ただしアイテムには再使用のためのクールタイムがあるので、修理連打のゴリ押し戦法はできない。ほかにも船や船員を一時的に強化するバフ系アイテムも用意されている。集めた素材を使って船長みずから料理をし、強化アイテムを作り出すことも可能。

どこまでも広がる大海原には探索やマルチプレイの要素も

 冒頭でも軽く触れたが、本作はオープンワールド。広大な海がシームレスに広がっており、大小さまざまな島が浮かんでいる。残念ながらすべての島に上陸できる訳ではないが、特定の島にはクエストを受けられるNPCがいたり、船の強化やアイテムの製作に必要な資源・素材が収集できたりと、ちょっとした探索要素がある。また広大な海には幽霊船やPvPといった多彩なアクティビティーも。一定時間おきに発生するワールドイベントと呼ばれる多人数参加型イベントも多く用意され、シーズンによって内容は変化していくようだ。

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島によっては敵の砦が配置されていることがあり、そこの砦にケンカを吹っ掛けて敵勢力とドンパチすることも。砦戦は敵をせん滅するごとにWAVEが進む仕組みで、一定のWAVEに達すると報酬が獲得できる。

 資源と素材は敵の海賊船を倒したり、海上に浮かんでいたりする。綺麗な海の景色を眺めながらのんびりアイテムを収集する船旅もいいかも。交易の要素もあり、安く仕入れて、遠方で高く売るといったシノギにも対応。高価な密輸品もあるみたいで、シノギだけでかなりの額を稼ぐこともできる。戦闘を最小限に抑えた海賊商人プレイもおもしろそうだ。

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海上にあるアイテムは近づけば回収ボタンが表示され、一瞬で回収できる。

 全体マップを見ると、左上の部分が意味ありげに切り取られている。もしやと思って担当者に聞いたところ、「まだ絵がないマップ部分はこれからのお楽しみですね」という返答があった。もしかすると発売後、DLCなどで世界がさらに広がる可能性も?(これは期待せざるを得ない)

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 なお、本作のオープンワールドはサーバー型になっており、同一サーバーに最大20人が接続できる。そのため、拠点や海で知らないプレイヤーと遭遇することも珍しくない。ソロで黙々と遊んでもいいが、ほかのプレイヤーとパーティーを組んでワールドイベントや海獣狩りに参加するなど、悪名を轟かせるのも楽しみかたのひとつと言える。

誰もがこだわりたくなる海賊船のカスタマイズ

 プレイしていて戦闘のつぎに印象に残ったのは、海賊船のカスタマイズ要素だ。本作では見た目と性能を細かくカスタマイズできるため、強さだけを求める人、強さよりも見た目にこだわりたい人のいずれも改造にのめり込める仕組みになっている。

 とくに驚いたのが、船にロール(役割)の概念があることだ。本作の船には、DPS(攻撃)、サポート(補助)、タンク(耐久)の3タイプがあり、さらにそこから船に応じて異なる追加性能(固有パーク)が存在。そのため、ひと口にアタッカーと言っても炎上でジワジワとダメージを与えたり、追突で大ダメージを狙ったりするなど、立ち回りも大きく変わってくる。

 悪名ランク(プレイヤーのランク)が上がっていくほど、作製できる船や武器、装甲などの種類も増えていくので、まずはランクを上げることが大海賊への第一歩となるだろう。

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 軸となる船を選んだら、つぎは武器。本作の船には船首、左舷、右舷、船尾、副次があり、そこに大砲(近距離用、遠距離用)や火炎放射、バリスタなどさまざまな武器を装備できる。武器にはダメージ、リロード、射程、属性、弾道、追加性能があり、レアリティが高いほど、各ステータスが強化されていく。高威力の代わりに弾道が山なりで使いづらかったり、射程が長いけど低威力だったりするなど、武器ごとに長所と短所も。

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 武器のつぎは装甲と装備。装甲はいわゆる船の防具のことで、防御力、属性耐性値、追加性能のステータスがある。装備は船の能力を補助するパークのようなもの。加速時のスタミナを減少させたり、特定の武器の威力を高めたりと、多種多様な効果が用意されており、5つまで取り付け可能だ。なお、装甲と装備にもレアリティの概念がある。

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 最後は装飾、つまりは見た目である。帆のデザインと色、船首像、船体の色と飾りなどがカスタマイズでき、各装飾アイテムの数も膨大。見た目にあれこれこだわる派はなかなか出航できないかも。らちがあかない場合はランダムボタンを活用するべし!

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 あと今回のプレイでは触れられなかったが、ペットの要素もある。オウム、猿、ネコなど、多数の動物が登場し、それらを肩に乗せたり、傍らに置いたりして海賊らしさを演出できるようだ。

 とまぁ、カスタマイズの要素がとにもかくにもすごい。最初見たときは選択肢が多過ぎて思考が停止してしまうほどだった。でも武器、装備、装甲、装飾を組み合わせて自分だけの船を作るときのワクワク感は戦闘とはひと味違った魅力を感じた。

ソロではできないプレイが楽しめる、マルチのワチャワチャ艦隊戦

 20人のプレイヤーが同一サーバーに参加できるということもあり、開発的にはソロよりもマルチで遊んで欲しいという想いが強いようだ。ということでユービーアイソフトの担当者とタッグを組んでマルチプレイに挑戦。

 さきほど大敗を喫した海獣に再戦してみた。仲間が増えたことで敵の攻撃が分散し、ソロよりもかなり戦いやすい。しかし海獣の攻撃は相変わらず強力で、ソロのときと同様、何度も沈められるハメに。でも、パーティーなので片方の船が沈んだら、もう片方は距離をとって戦線を維持するというゾンビ戦法で何とか海獣の討伐に成功。あまりのうれしさにふたりとも手を叩きながら喜んでいた。やはりマルチは盛り上がるね! 今回は準備不足だったが、アタッカー、タンク、サポートの役割を事前に決め、MMORPGのようにパーティー編成をカッチリとして挑めば、もっとラクに戦えただろう。

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 せっかくなので、そのままの勢いに乗って今度はシーズン専用の敵に挑戦することに。補足しておくと、本作はシーズン制になっており、ゲーム発売時からシーズン1がスタート。シーズンごとに専用の精鋭軍艦(強敵)や報酬が出現する。シーズン1で戦うのはフィリップ・ラ・ペスト率いる疫病神艦隊だ(字面が怖すぎる)。

 疫病ということで、攻撃はすべて毒。ダメージを受けると船の耐久力がジワジワと削られていく厄介な属性だ。敵の砲撃は海面に範囲予兆(いわゆるAoE)が表示されるので回避自体はそこまで難しくはない。しかしシーズンの強敵ということもあり、敵の装甲が固すぎて耐久値をまったく削れない……。たぶん、海獣の100倍は強い。15分ほど粘ってみたが、倒せる気配がなかったため、撤退を余儀なくされた。聞いたところによると、シーズンの要素はエンドコンテンツの側面があるらしい(そりゃ難しいわけだ)。勝てない場合はいろいろなプレイヤーを巻き込んで、大艦隊を作って挑んでみるのもよさそうだ。

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待っていた甲斐があった納得のクオリティーとやり込み要素! 

 今回のプレイでは海上戦、カスタマイズ、マルチプレイという本作の核となる部分に加えて、海獣やシーズンの強敵などのエンドコンテンツをプレイできた。海上戦はややクセのある操作性だが、そこに慣れて海賊船を自分の手足のように操作できるようになったときの爽快感と、海戦ならではの駆け引きは他の作品にはない独自のおもしろさがあった。ドンパチの迫力もすさまじく、見ていて痛快。

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 海賊船のカスタマイズは武器、装甲、装備、装飾アイテムの種類が豊富で、一度カスタマイズを始めると自然とこだわりたくなる仕様になっていたのも恐れ入った。しかも武器、装甲、装備にはレアリティがあり、より強いものを求めるやり込み要素が内包されていたのも、長期的に遊ぶうえでのモチベーション維持につながると感じた。

 そしてマルチプレイ。単純に誰かといっしょに遊ぶと楽しいというのもあるが、広大な海に仲間の海賊船が複数並ぶ光景は壮観であり、雰囲気も盛り上がる。さらにパーティー内で船のタイプを分けることで、海賊船でありながらMMORPGのようなロールプレイが楽しめるのも新鮮な要素と言える。

 そして何よりもよかったのは、さまざまな場面で“海賊らしさ”が演出されていたこと。敵船からの略奪行為、乗組員が歌う海賊の歌、さまざまな顔を持つ海での航海、さらには拠点に帰還した際に大声で船長の帰還を喜ぶ仲間(逆に冒険に失敗するとブーイングを浴びる)など、「オレ、海賊してるなぁ」と思える要素が豊富なのも、遊んでいてうれしくなった点だ。“海賊”が好き人にとってはたまらない内容の作品ではないだろうか。

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 ほかにも海獣、幽霊船、賞金首、PvP、アウトポスト探し、シーズンコンテンツなど、遊びのバリエーションが広く、さまざまなプレイスタイルに対応している。海賊に興味がない人でも、しっかり遊べるクオリティーに仕上がっているので、気になる方はぜひ『スカル アンド ボーンズ』で奥深い海賊の冒険を体験してみてほしい。

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