個人や小規模チームで開発をするインディーゲームは、ここ数年でぐんぐんと数を増やしてきました。さまざまな作品が発表される中、「自分もゲームを作ってみたい……!」と思った人も多いことでしょう。
そんな志を抱いた人に立ちふさがる第1の壁が、プログラミングの壁です。この壁を突破することができず、ゲーム制作を諦めた人はきっと多いと思います。
ここで「ゲームは作りたいけどプログラミングはできない、というかできればしたくない……」、「Unity(ゲーム制作におけるメジャーな開発ツール)こわい……」という方にちょっぴり朗報です。
「絶対にプログラミングしたくない!」という志で開発されたゲーム『おためしデッドストック』についてご紹介します。
3月2日(土)~3日(日)吉祥寺東急REIホテルにて、機械の付喪神と人工知能のADV『#おためしデッドストック 』試遊版を展示します。
一般公開日は3日(日)となります。10分でクリアできるプチ作品なので、ぜひ遊びに来てくださいね!
#TIGS2024
#まだ見ぬ人外クリエイターを発掘したい https://t.co/uTII5YCQF3
— ササン三 / Sassan03 (@sassan_san_03)
2024-03-01 12:00:03
セグウェイの付喪神が人(?)助けに奔走する短編アドベンチャー
2024年3月2日から3日にかけて行われた、インディーゲームの祭典“TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024(TIGS2024)”。TIGS2024に出展された『おためしデッドストック』は、人格矯正アドベンチャー『MINDHACK』開発チームのひとり、ササン三(@sassan_san_03)氏が制作している短編アドベンチャーです。
本作は、長く、大切に扱われてきた物に宿るという“付喪神(つくもがみ)”たちの住む里が舞台。
主人公であるセグウェイの付喪神“炉式”と、世界最後の人工知能である“回式”のコンビが、里で人(?)助けに奔走する、というストーリーです。
『おためしデッドストック』にも、『MINDHACK』のような魅力的な人外、無機物キャラクターがたくさん登場します。クセがあって、かわいくて、目を引くキャラクターデザインです。
さて、冒頭でも触れましたが、開発者であるサザン三氏は、「自分の創作物でゲームを作ってみたいけど、なるべくプログラミングはしたくない」という思いがあり、本作を制作するにあたって“Game Maker Studio2”を使用することにしたとか。
本作を制作することになった経緯は、自身のX(Twitter)にて語られています。
#TIGS2024
絶対にプログラミングしたくない創作オタクがGameMaker Studio 2でゲーム開発した話(1/6) https://t.co/yFvjZ3fZbs
— ササン三 / Sassan03 (@sassan_san_03)
2024-03-01 19:51:25
ゲームを制作するのにメジャーなツールと言えば、Unityが挙げられます。ただ、Unityは高性能であるがゆえに、C#と呼ばれるプログラミング言語を理解できていないと触るのが難しいソフトです。
ほかにも、ゲーム制作ツールと言えばドット絵、RPG制作に特化したRPG Maker(RPGツクール)や、ノベルゲームに特化したティラノビルダーが有名です。こちらはプログラミング知識があまりなくても触れるソフトですが、特定ジャンルに特化しているため、Unityなどと比べると自由度が低め。
そこでサザン三氏が制作に使用したのが、Game Maker Studio2。『UNDERTALE』や『VA-11 HALL-A』、『Katana ZERO』などの名作もGame Maker Studio2が使用されており、その自由度の高さが窺えると思います。
システム説明が英語なので翻訳の手間はあるもののチュートリアルが充実しており、シンプル機能であるがゆえにコード記述が比較的簡単で、自由度の高いゲームが作れるとか。Unityに挫折した経験のある方は、Game Maker Studio2を試してはいかがでしょうか。
『おためしデッドストック』は2024年春ごろ、PC(itch.io)にて配信予定です。
『おためしデッドストック』概要
- プラットフォーム:PC(itch.io)
- 配信:2024年春ごろ配信予定
- 価格:無料
- ジャンル:アドベンチャー
- 公式サイト